2009年 10月 17日

「稲城に環境共生住宅をつくる」

先日、「稲城に環境共生住宅をつくる」と題した甲斐徹郎氏の話を聞きました。
現在進行中の稲城南山東部地区の開発に関するのワークショップ(NPO法人 南山の自然を守り育てる会主催)の一部でした。
世田谷市民学校の環境共生住宅のセミナーで甲斐氏の話を聞いた事がありましたが、以前と変わらない、要点をとらえたわかりやすい話し方で、睡魔にも襲われずに2時間ほど聞き入りました。

前半は、世田谷の松蔭に甲斐氏がプロデュースした環境共生型コーポラティヴハウス「欅ハウス」の事例から始まって、現代における環境共生型住宅のビジョンが示されました。
後半は、甲斐氏が手がけたプロジェクトを例にして、マーケティングの観点から、南山の環境共生型住宅(地)の実現に向けての話となりました。

前半の内容に少し触れると、
現代において、欅ハウスのような環境共生型住宅が一般的でないのは、「便利になると関係が省かれる」という時代の構造(流れ)に起因しており、外(自然や他人等)との関係を持つ事を煩わしいという嗜好から、街の豊かさも失われている。

かつて外との関係なくしては生活できなかった時代は、「依存型共生」の暮らしで、不便だけれど心豊かであった。
高度成長期を経た次の時代は、「自立型孤立」が可能となったが、便利だが心豊かではない暮らしになってしまった。
次の時代に目指すべきところは、便利さも心豊さも手に入れる暮らし「自立型共生」であり、高齢化社会を迎えて一層望まれるところである。

「自立型共生」の住宅の実現にむけては、「体感」と「関係性をデザインすること」が大切である。さらに、物質の豊かさのみでない心豊かな都市をつくる為には、自己完結しない個々の暮らしのスタイルをいかにつくり出すかがキーポイントになる。
というものでした。

また、後半のマーケッティングの話はオフレコ(?)で、かなり参考になりました。
久しぶりに甲斐氏の話を伺って、広い意味での(真の)環境共生型住宅(地)をつくっていくことの社会的意義を再認識し、気持ちを新たにした次第です。
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by j-kankyo | 2009-10-17 13:39 | 建築


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